がん政策サミット2011 7月18日のレポート
【第3部】
振り返りとまとめ~地域の活動につなげよう~
地域で実際に抱えている問題の解決策について全員で話し合おう
Q&Aセッション
患者会の資金確保策は?
難しい患者関係委員としての立ち位置
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| Q&Aセッションの様子 |
都道府県のがん対策推進協議会の患者関係者代表や患者会をまとめて地域で活動する皆さんは、さまざまな問題に直面しています。3日間のサミットのまとめとして、Q&Aセッションでは、「事前に募集した皆さまからのご回答集」の内容を抜粋して紹介した後、新たな質問に参加者が答える形で好事例の共有が進みました。
「行政(県)の担当者にがんサミットのようなイベントに一緒に参加してもらう秘訣」に対しては、「あまり積極的ではない県の担当者は、発表者として呼ぶのも一つの手ではないか」、「患者会も声をかけるが、主催者側としてもアプローチしてほしい」という意見が出ました。
また、「患者関係団体の資金確保と組織運営について」は、「地場産業のジュエリー製造企業に売り上げの一部を寄付してもらっている」、「大手スーパーのレシートキャンペーンで毎年8~9万円をいただいて、がんサロンの本を購入している」、「アジアの子供たちに毎年寄付していたことが評価され、アジア乳がん患者大会を開催するときにアメリカの財団から寄付が得られた」といった事例が次々と紹介されました。
小児がん経験者の会のリーダーからは、「子供たちの絵をカレンダーにして販売している。また、病院の入院中の子供たちの絵をパネル展示し、投票権を100円で買ってもらい、投票が一番多かった作品をカレンダーやメモパットに商品化。その資金が小児病棟のイベントの資金になっている。病院と連携ができれば、そういった資金確保ができるのではないか」との提案が出ています。
要望するだけではなく提案を
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| Q&Aセッションの様子 |
「患者関係委員としての立ち位置、葛藤をどのように考えればよいか」という悩みに対しては、「患者団体が集まった場で、患者関係委員として選ばれたからには、患者団体全体の総意で圧力団体として動けといわれて困っている」、「患者会がまとまって動くことは非常に大事だが、そりの合わない患者会もあって難しい」と本音をもらす声も。
「要望するだけではなく、例えばこうしたらいいのではないかと代替案を出すことが必要だと思う。代替案を出すと、医療提供者の委員からも一目置かれ、圧力団体ではなく提案団体のようになる」。行政や医療提供者と一緒にがん対策を動かしていくためには、患者関係者だけの立場を超えた提案が重要だとの意見も出ています。
最後に、当機構の埴岡健一が、「アドボカシーワークブック・ツールキットにある7つ道具の7番にある、マネジメントとリーダーシップのチェックシートも活動の振り返りに活用してほしい」と発言し、セッションは終了しました。

“がん政策サミット”を振り返る
がん政策情報センター 埴岡健一
サミットの成果のフル活用を
県の次期がん計画も議論始める時期
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| 当機構 がん政策情報センター長 埴岡健一 |
がん政策サミットは、2009年春から今回まで、5回に渡って開催されてきました。今後の活動につなげるべく、これまでのサミットの内容と成果を改めて振り返りました。
がん政策サミットは今の形になって5回目ですが、その前に2回プレサミットを開催して好事例を共有し、国のがん対策担当者や国会議員に来ていただきました。本格的なサミットになってから、09年春より3日目に国会を訪問しはじめ、09年秋には先駆県よりがん条例とがん予算を学びました。10年には春に国の政策、秋は都道府県の政策について、特にがん条例とがん予算を際立たせて勉強するなどしました。サミットのレポートや格差情報、47都道府県のがん予算などもホームページに載っていますので、ぜひ見てください。
がん対策は、いろいろやってきたけれどもまだまだ十分には結果が出ていない中で、今が今後のために大事な局面です。国は来春から実施される第2期がん対策推進基本計画を策定しています。都道府県の計画もそれに合わせて見直し期に入ってきます。皆さんの県では、すでに第2期計画の議論は始まっているでしょうか。それぞれの地域で、来年の春には第2期計画の骨子に基づいた初年度予算づけの議論を始めないと、間に合いません。
がん患者アドボケートのネットワークは永遠です。日々、これを活用しながら、活動の成果につながっていくことがあれば素晴らしいと思う次第です。
都道府県サミットとの発想も
がん政策サミットは2009年から11年のプロジェクト第1期の中では今回が最終回の予定です。出席者からは、「ぜひ、来年も続けてほしい」という声が相次ぎました。
当機構の埴岡は、そうした声を受けて次のようにあいさつしました。
「理想を考えれば、都道府県単位のがん政策サミットがあってもいいかも知れません。都道府県のがんサミットをやって、その後、全国がんサミットがあるというかたち。また、全国サミットを各地持ち回りでやるという考えもありえるでしょう。今のようなかたちのサミットはまたあるかもしれないし、これが最後かもしれませんが、前向きに考えれば、いろんな発想の転換につなげることもできるのではないかと思います。また何らかのかたちで必ずお会いできると思います。ありがとうございました」。
※肩書きは当時のものです
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更新日:2011年09月08日








